ディンプル加工

ディンプル加工が施された包丁の特徴


包丁は、まな板に載せた物を食材へ加工する為に使う最初の道具であり、古来多様な形が作られ、加工技術の向上に伴って様々な工夫が施されてきました。その工夫の一つが「ディンプル加工」です。

英語で「くぼみ」を意味する通り、その名は包丁の表面に施された1つ1つのくぼみに由来します。以前は業務用に使われる高価な製品でしたが、現在はコストダウンが進み、家庭用向け製品としても普及し始めています。この加工が施された包丁には、従来にはない良い特徴があります。

まず、「切った食材が張り付きにくい」という良さがあります。包丁で食材を切っていくと、包丁に切った食材が張り付くことがよくあります。切る度に次々と張り付くので調理作業をやりにくくなり、張り付いた食材を落とす手間もかかるものです。調理のしにくさや余計な手間は指を切るリスクにも繋がりますから、利便性だけでなく、安全や衛生の観点からもこうした現象が起きない「切り離れの良さ」を良くする工夫が必要です。

レストラン等の業務用包丁に広く使用されている加工だけあり、その効果は実証済です。調理作業が安全で快適になることは料理が楽しくなるだけでなく、効率性が向上しますから、調理時間の短縮や管理のしやすさにも直結します。これに似た機能を持つものとして「穴あき包丁」という物があり、場合によってはディンプル加工よりも効果がありますが、こちらは穴の中に切った食材がくっつきやすく処理にも手間がかかるものです。

また、研ぎやすさも魅力の1つです。道具の使用中だけでなく、メンテナンスの時も使いやすく、扱いやすい包丁と言えるでしょう。良い包丁を長く使っていきたいと考えている方には、良い選択肢の1つと言えます。

選ぶ際は、左右どちら側にディンプルが施されているかを予め調べておくことが大切です。両側に施されている場合は、使用中にディンプルが手に触れて気になる場合があります。片面に施されている場合は右利き用・左利き用で加工の位置が違いますので注意をしましょう。間違ったものを選ぶと、切り離れの良さはなく使い心地も悪くなってしまいますから、しっかりと利き腕に合った製品を選ぶように気を付ける必要があります。

ディンプル加工が施された包丁は、比較的高級な品が多いものです。高いお買い物になりますので、ご購入を検討する際はその特徴をよく把握し、自分が使いたい用途に合っているか、使い心地の良さがいいかどうか、しっかりと確かめてから決めることで、満足のできるお買い物になります。

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